マルクス

マルクス入門 (ちくま新書)

マルクス入門 (ちくま新書)

マルクス入門書。分かったような分からないような。入門書でも難しい・・・、というか全体像が掴みにくい。たぶんマルクスの思想が経済学だけじゃなくて、社会主義思想、階級闘争、社会哲学と密接に関わっていて縦横断的に股がっているからなのかも。それほど20世紀〜現代に影響を及ぼした人物なんだろうけど。自分のマルクス経済についての理解不足でした。また読み返したい一冊。

続・資本論 (まんがで読破)

続・資本論 (まんがで読破)

マルクスの「資本論」まんがで読破版。まんがなので面白く読める一冊。ちなみにマルクスの盟友エンゲルスも登場。この二人の歴史上のエピソードは好きwで、中身は、資本家と労働者の関係や、その間に生まれる剰余価値の概念、資本主義の仕組みについておおまかにざっくりと説明されていて分かりやすい。特に「貨幣の物神性」についての部分は印象的だった。お金それ自体には何の価値も無いただの紙っぺらなのに、皆それを資本主義世界における万能の神のように崇拝してそれを幸せに追い求める。「お金は何でできているか?」「それは"労働力"」現代社会の拝金主義、かつての欧米投資銀行のビジネスモデル、投機マネーゲーム、その他諸々、お金や富について考えられる一冊。
※以下Wikipediaより引用

それでは剰余価値はいかにして生まれるのか。労働力はその使用価値そのものが価値を生み出す独特な性質を持つ一商品であり、労働者の肉体に存在している。労働力商品の価値額はその再生産に必要な労働時間によって規定される。ところが資本の生産過程において現実に支出された労働量、したがってそれが商品に対象化されたものとしての価値量は、労働力商品の価値量を超過する。この超過分が剰余価値である。

労働者は自己の労働力商品の価値額を超える価値を彼の労働の支出によって生み出すが、資本が労働者に支払うのは労働力商品の価値額に相当する賃金のみであって、労働者が生み出した剰余価値の対価を支払わない。それゆえ以上で見た事態は労働者による資本への不払労働の譲渡に他ならない。これを搾取という。